1992年1月30日木曜日

イタリア旅行

ローマ法王
  このクリスマス・正月休みはイタリア旅行。行き帰りは飛行機、イタリア内は電車。ナポリから始まり、ポンペイ、ローマ、バチカン、ピサ、フィレンツェ、ベニス、ミラノまで。クリスマス前後はローマに滞在、12月25日はバチカンでローマ法王のクリスマスミサを見学、近くで法王さまの顔を見た。すべてを超越したような穏やかな顔のおじさんという感じであった。
  イタリアの天候はドイツ(ドイツの冬は毎日がドンヨリ、8:30ごろ夜明け、15:30ごろ日没、全く暗い)と違って晴天続き。イタリア人の陽気さはこの天候と大いに関係があるように思う。
ナポリ  魚の市場がすごい。露天がいっぱい。海岸線が美しい。しかし、町は車でいっぱい。クラクションが鳴り響き、交通規則はないに等しい。道を渡るのも命がけである。
ポンペイ 紀元前後の町。火山の爆発により一瞬にして町がなくなった跡。古い時代に現代と同じような町の機能がほとんど揃っていたことが分かり驚き。
ローマ  コロセウム、カラカラ浴場など古代ローマ時代の建物がいっぱい。トレビの泉、スペイン広場など映画「ローマの休日」を思い出す。まだまだ見るべき所があったようだ。
ピサ なんといっても斜塔。案外高さが低い。ほんとうに倒れそう。今は危険のため上には登れなかった。ここでガリレオが落下の法則の実験をしたのか。
フィレンツェ  ルネッサンス芸術の町。ボッチチェリ「春」、「ビーナスの誕生」は大きくてすごい。ミケランジェロ「ダビデ像」、アンジェリコ「受胎告知」など有名なものを鑑賞。
ベニス  交通は歩くか船。巾の狭い水路。歩く路地は迷路のよう。海に浮かぶ島。実際は1本の道路と鉄道で陸続きになっている。映画「旅情」の場面を思い出す。赤いベネチアングラスを買った。
ミラノ  レオナルドダビンチの「最後の晩餐」は修理中と暗いためあまりよく見えず。ただ、遠近法による立体感だけは理解できた。少し大きめのカラー写真を買ってようやく壁画の詳細が判別出来た。レオナルドダビンチ科学博物館ではダビンチの多才ぶりが良く分かる。医学、物理、化学、工学、それに勿論美術も。
  どこに行っても日本人は多く、ミラノの有名なスパゲッティ屋ではお客のほとんどが日本人だった。フィレンツェのレストランでは、子供たちが世話になったYMCAの先生が偶然隣の席に座られた。先生は家族でフィレンツェの美術ツアーに来たとの事。世の中狭いものとびっくりした。