1997年7月20日日曜日

前書き

自宅近くのライン川
  1997年7月4日(金)、快晴の関西空港に降り立ったとたん、ムットする気候であった。34℃とすでに真夏の暑さ。一時帰国もなかったことから、この7年弱、経験したことのないものであった。

  三ノ宮駅行き高速バスから見える文字はすべて日本語、ようやく日本へ帰ってきたとの実感が湧いてきた。三ノ宮駅周辺の人の多いこと。30年ほど前よく三ノ宮で遊んだけれどその当時の面影は何もない。大震災のため建物は新しくなってすっかり変わってしまっていた。まだ所々空き地が見られるけれど、かなりの建物・道路は改修され、本当に美しい姿になりつつあった。

  会社の岡本社宅に入居したが、布団はなし。さっそく布団屋を訪れ布団を購入しようとしたが、希望の出来合いのものはなかった。しかし、店の主人が夕方6時までに希望のものを作って届けるという。結局約束どおり布団は配達され無事その夜から新しい布団で寝ることが出来た。ドイツではなかなかこうは行かなかったことが思い出された。

  1990年12月19日、アンカレッジ経由デュッセルドルフ行きの飛行機に乗りヨーロッパ駐在員としてドイツに赴任、1997年7月の帰国までの7年弱、駐在員としての毎月の報告書に付け加えて、見たり、聞いたり、感じたりしたことを独断と偏見で書き残した。ここにその内容を紹介する。
帰国便からの明石大橋