1992年3月30日月曜日

休暇

オリエント急行
  今月は2部門の販売担当が同時期に来欧、拡販のための技術ミーティングは非常に有効であった。今回ユーザー訪問に際し、アポイントをとるのには苦労した。たとえば、タイヤメーカーの部長、三井物産のドイツ人担当は長期の休み(勿論定期的なもの)をとっており、直前まで決まらなかった。休みの内容を聞いてみると、自分のための好きなことして自宅で過ごしていたとのこと。勿論、いつも自宅ということではないと思うが、年間の休みの中で自分のための時間をとるという点、まだ日本人には真似が出来ないことだと感じた。休みをとることについては年間決めていたことをただ実行するだけで何も問題ないという。我々なら仕事優先を考え年間休日を決めるのは遠慮する傾向があるが。
  日本人も、心の底ではヨーロッパと同じようにしたいとは思いつつ、実行はできない。ドイツと同じように法律によって有給休暇の取得を義務づけ、もし守らなければ企業が罰せられるということにならない限り難しいと感じる。